骨と皮だけのライオン、「もともと痩せているだけ」と動物園の説明―北京市

Record China    2015年10月27日(火) 15時34分

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22日、中国・北京市の北京動物園で飼育されているライオンがガリガリに痩せ細った姿を撮影した写真がインターネット上で物議をかもしている。これに対し、動物園は声明を発表した。

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2015年10月22日、中国・北京市の北京動物園で飼育されているライオンがガリガリに痩せ細った姿を撮影した写真がインターネット上で物議をかもしている。北京青年報が伝えた。

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これは、ある動物愛護活動をしている人物がインターネット上に投稿した写真で、ライオン以外にもトラの写真が紹介された。いずれも骨と皮だけに痩せ細っており、「十分なエサを与えてもらっていないか、病気を患っているかではないか?」としている。

この写真が話題になったことを受けて21日、北京動物園は声明を発表した。「問題のライオンはもともと痩せている」「動物の体型と健康には相関関係はない」と説明したものの、「今後はエサの種類や量を適宜、調整していく」ともした。なお、問題になったライオンは現在、公開を中止している。これについては、「健康状態が思わしくなく、獣医による検査を受けている」と説明した。

問題のライオンは2006年生まれのオスのホワイトライオンで、寿命から換算すると中年期にあたる。同園では2008年にこれをハルビン動物園から譲り受けたが、その時にすでに痩せていたという。オスのホワイトライオンの平均体重は150キロだが、このライオンは90キロしかなく、食餌などで改善を試みたが、効果を示さなかった。また、ホワイトライオンはもともと個体数が少ないために近親交配が進み、遺伝的に欠陥のある個体も少なくないとの説明だ。

同園では専属の栄養士が各動物の飼料を調整している。問題のライオンには、月曜から水曜までは牛肉4.5キロと羊肉1.5キロ、木曜と日曜は絶食させ、金曜には牛ハツ4キロと牛レバー3.5キロ、土曜は生きたウサギを14匹か生きたニワトリを12羽と決められている。週に2日の絶食をはさむのは、より野生の生態に近づけるためだ。

北京動物園では466種、6223頭の動物を飼育しており、これを232人の飼育員と29人の獣医で管理している。(翻訳・編集/愛玉)

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