2015年10月25日、韓国・聯合ニュースTVによると、今夏に北朝鮮によるとみられる「地雷挑発事件」が発生した韓国で、企業が、任期延長を申し出て愛国心を示した将兵たちを積極採用する動きがある。

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今年8月に北朝鮮によるとみられる地雷挑発事件が起き、南北間の緊張が最高潮に達した際、任期延長を申し出て愛国心を示した兵士は50人余りに上った。当時、企業はこの覇気のある「愛国青年」を、先を争って採用すると申し出た。緊張状況が解消され、採用の話は企業のリップサービスに終わるだろうと思われていたが、財界では彼らの報勲特別採用が拡大している。

SKグループは、任期延長を申し出た将兵を対象に、面談を経て関連会社とのマッチング作業を進めている。大きな欠格事由がない限り、無条件で採用される。ロッテグループでは、11人をすでに採用した。SKグループのチョウ・ヒョンチョル広報部長は、「将兵たちが持っている責任感や犠牲の精神は、当グループが必要とする人材像と合致するため、採用を決定した」と説明した。

聯合ニュースTVは、「愛国心マーケティングという批判もあるが、情熱と覇気こそ人材の最大の美徳との見方には異論がないようだ」と伝えた。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「2年間軍隊に行くのは、愛国心なんかじゃない。従軍が就職のための加算点の一つになるからだ。任期延長を申し出た者たちも、就職が有利になるように行動したのではないのか」

「愛国心あふれる者は、誠実な仕事をするからな」

「愛国者があふれる国を作ろう」

「海外留学組を排除して国内組を重用しろ。留学組はカネを追い求める渡り鳥だ。愛国心なんてないぞ」

「うそまでついて何とかして除隊を試みようとする人があふれている中、このような人はいて良かった。特別採用は当然だ」

「だが企業は従業員を奴隷として見ている」

「このような愛国者は積極的に採用すべきだ。逆に、いつもデモばかりしているような人は採用禁止にせねばならない」

「自分が生まれ育った国を卑下して罵る人間が多くいる。給料をもらって自分が通う会社の悪口を言って罵っている人も多くいる。こんな状態だから企業が愛国心を求め、会社愛を求めているのだ」

「1960〜90年代は、愛国勢力が国を起こした。海外留学した科学者たちは帰国して国の発展に専念し、産業現場では昼夜を問わず懸命に働いた。ところが今は、進歩系が大きく躍進し、企業は競争に明け暮れ、国旗や国歌を無視し国論は失墜した。今の世の中、愛国者は貴重だ」（翻訳・編集/三田）