Record China 2015年10月29日(木) 1時55分
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27日、中国と周辺国で領有権争いとなっている南沙諸島海域を米海軍のイージス駆逐艦が航行した。中国は自国領土と主張する人工島の12カイリ内にこれが進入したとして米国を強く非難。ミサイル駆逐艦による追跡・警告も行った。写真は中国のミサイル駆逐艦。
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2015年10月27日、中国をはじめ数カ国間で領有権争いとなっている南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島)海域を、米海軍のイージス駆逐艦「ラッセン」が航行した。中国は自国領土と主張する人工島の12カイリ(約22キロ)内にラッセンが進入したとして駐中国米大使に強く抗議、「主権を脅かすものだ」として強く非難するとともに、ミサイル駆逐艦によってラッセンに対する追跡・警告を行った。米国側は国際法にのっとった自由航行を主張し、今後も同海域の航行を継続すると言明している。
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これについて中国共産党新聞・環球時報(電子版)は27日付でアンケートを実施。「中国にとって最善の対応は?」と問いかけ、28日午後3時時点で3084人の回答を集めている。うち、78%にあたる2412人が「直ちに反撃する」と回答し、残り22%にあたる672人が「冷静に対処する」と回答している。およそ8割が米国の行動に反感を抱いているという結果になった。
ところが、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の電子版が同日に行ったアンケートでは、正反対の結果が出ている。「米イージス駆逐艦・ラッセンが中国領海に侵入したことについて、どう思いますか?」との質問に、28日午後3時時点で972人が回答を寄せ、うち28.6%にあたる278人が「米国は中国の主権問題に挑戦を叩き付けた」、68.0%にあたる661人が「米国は国際法上で謳われている航行の自由を行使しただけ」、3.4%にあたる33人が「この問題に関心がない」と回答した。およそ7割が「米国の行動は国際規範に即したもの」と考えていることになる。このアンケートでは、回答者の国籍は中国とは限らないが、アンケート自体は中国語で行われたため、回答者は少なくとも高度な中国語を解すると特定できる。(翻訳・編集/愛玉)
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2015/10/28
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