2015年11月2日午前、安倍晋三首相と朴槿恵（パク・クネ）大統領による初めての日韓首脳会談が開催されたが、会場となった大統領府付近などソウル中心部では、会談に反対する団体らの会見やデモが相次いで行われた。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

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この日午前、ソウル鍾路区では韓国進歩連帯や民族問題研究所など70余りの団体が共同で記者会見を開き、慰安婦問題に関し日本の謝罪がないままに、日本の再武装や自衛隊派兵に協力しようとする行為だとして、首脳会談の開催反対を叫んだ。

また、首脳会談が開かれた大統領府前の噴水台広場では歴史サークルに所属する大学生らがデモを行い、「屈辱的な日韓首脳会談を中断せよ」「安倍は侵略戦争を謝罪しろ」などのシュプレヒコールをあげた。大学生らは観光客を装って大統領府に近づきデモを敢行、18人全員が警察に連行された。誤って日本人観光客も連行されたとの目撃証言もあり、警察が事実関係を調査中だという。

警察に連行される大学生の写真を目にした韓国のネットユーザーからは、「デモ隊だって韓国国民だ。警察はなぜ乱暴に引っ張って行く？」「1人デモは憲法で保障された権利じゃないのか？」「自国民を奴隷とでも思っているのか」「独裁政府は弾劾すべきだ！」など、警察や権力に対する怒りのコメントが数多く寄せられた。

一方で、「韓国には『団体』が一体いくつあるんだろう？」「こういうデモは保守団体が主導すべきなのに、みんなどこへ行ったんだ？」「事が起こると、こういう人たちがどこから出て来るのか知らないけど、団結することにかけては1位だね」とデモや集会に冷めた意見があったほか、「やっぱり国家の利益が優先だよ」「安倍首相の謝罪は必要だけど、それと今回の会談とは関係ない」「政治や外交にはある程度の柔軟性が必要。極端にすれば支持率は上げられるけど、崩壊も一瞬だ」など、会談開催に肯定的なコメントも目立った。（翻訳・編集/和氣）