2015年11月3日、韓国・聯合ニュースによると、中国の成長率鈍化に伴う輸出不振の懸念が大きくなる状況で、韓国貿易の中国傾斜が深刻化している。

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韓国統計庁と韓国産業通商資源部によると、今年1〜9月の累積基準対中国輸出額は1021億ドル（約12兆2500億円）で、韓国全体の輸出額3969億ドル（約47兆6200億円）の25．7％を占め、昨年同期間の25．0％よりも比重が拡大した。一方、今年第1〜3四半期の日本への輸出額は543億ドル（約6兆5100億円）で、輸出割合が前年同期の5．7％から4．9％に縮小した。第3四半期までの累積基準で対日輸出の割合がここまで低下したのは関連統計が出始めた1965年以来初となる。円安が加速し、韓国製品の対日価格競争力が落ちた影響が大きいとみられている。

対中輸出の割合は、中韓国交正常化を行った1992年の3．5％から急速に高まり、2003年には18．1％となり、米国（17．7％）を上回った。05年に20％台に上昇した対中輸出の割合は13年に26．1％でピークを迎え、昨年（25．4％）は小幅下落したが、再上昇した。

対日輸出の割合は1973年に38．5％に達したが、その後、継続して下落し、1998年（9．2％）には1桁台に下落した。安倍政権が円安政策を展開したうえ、過去の歴史問題で日韓両国間の葛藤が深まり、2012年7．1％、13年6．2％、14年5．6％と低下していたが、ついに5％台も下回ることになった。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「韓国政府自身が中国経済従属化の選択をしたんだから当たり前だ」

「今は中国じゃなくて、インドに目を向ける時だろう」

「一刻も早く対策を講じて、貿易の多角化をすべきだ。もし中国が倒れたら韓国は香港、台湾と共に大きな打撃を受けることになる」

「対日貿易赤字は毎年増えている」

「なぜ対日本輸出と比較する？2番目に貿易依存度が高い国は米国じゃないか」

「歴史を振り返ってみよう。1国への貿易依存度が高くなると、その国に振り回されて、最終的には自滅する。また植民地時代を繰り返す気か？」

「韓国の対中貿易が増えたのは韓国が努力した結果だ。しかし、中国が毎年多くの貿易赤字を甘受しながら、韓国との交易を伸ばすには落とし穴も潜んでいることに注意せねばならない。韓国を日米韓同盟から遠ざけ、日米韓三角同盟を粉砕しようとする中国の狙いでもある。米国という傘から離れたら韓国の運命はどうなるだろう」

「労働者を切り捨てて輸出ばかりに目を向けず、内需を再生させろ」

「中国が輸出主導型から内需市場とサービス業を中心とした新常態（ニューノーマル）へ移行しているから、経済成長が鈍化して対中輸出の見通しがますます暗くなる」

「中国は米国も狙っているほど大規模な市場だ。輸出が生命線である韓国には選択の余地がなかった。韓国が将来を見ていたことがあるか？いつも今日だけを生きてきたではないか」（翻訳・編集/三田）