八牧浩行 2015年11月6日(金) 7時24分
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5日、河野太郎・行政改革担当相は記者会見し、税金のムダ遣いをチェックする行政事業レビューで、「核燃料サイクル、プルトニウム、使用済み核燃料運搬船など巨額資金が投じられている事業を厳しく検証する」と強調。原発関連予算のムダに切り込んでいく考えを示した。
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2015年11月5日、河野太郎・行政改革担当相は日本記者クラブで記者会見し、税金のムダ遣いをチェックする「行政事業レビュー」で、「核燃料サイクル、プルトニウム、使用済み核燃料運搬船など巨額資金が投じられている事業を厳しく検証する」と強調。原発関連予算のムダに切り込んでいく考えを示した。発言要旨は次の通り。
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行政事業レビューは原発関連など各省庁の55事業を対象に今月11〜13日に行う。原発関連では、日本原子力研究開発機構(JAEA)の使用済み核燃料運搬船「開栄丸」を検証したい。この船は「ふげん」(福井県敦賀市の廃炉原発)などの使用済み核燃料の輸送などにあたるとされるが、2006年に建造されて以来ほとんど使用されていない。維持管理予算は毎年12億円に達するが、必要なのか。
(1兆円以上が投じられた)高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)も含め、JAEAの予算を検証していかなければならない。契約書は守秘義務があるので出せないというが、(国の予算を使う)組織としておかしい。核燃料サイクルやプルトニウムの実態について、毎年巨額の予算が投じられているので問題点をきちんと検証する必要がある。核燃料サイクルも、2回転させる技術は確立されていない。現状を国民の皆さんに伝え、財政状況が厳しい中でどうするか議論せざるを得ない。
2020年オリンピック・パラリンピック関連予算にも、全然関係ない事業が盛り込まれている。五輪に合わせて「夏に強い国産花」の栽培を支援するというものもあるが、このような事業は必要なのか。スーパーコンピューターなどの科学技術予算も見直しの対象にしなければならない。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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