Record China 2007年10月25日(木) 19時30分
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2007年10月、「嫦娥一号」打ち上げのを観るために、西昌市に全国から観光客が訪れた。しかし市の受け入れ能力を超えており、現在500人ほどが帰れずにいるという。上海の「新聞晩報」が伝えた。
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2007年10月24日午後2時ごろ、中国初の月探査衛星「嫦娥一号」打ち上げ地点から2.5キロメートルのところに約50台の大型バスが続々と到着した。そこには「嫦娥一号」打ち上げのために建設された展望台があり、800元(約1万2千円)で入場できる。初の月探査衛星打ち上げという歴史的瞬間を目撃しようと、いつもは閑散としている展望台がこのときばかりは観光客でごったがえした。
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上海の「新聞晩報」が25日付で伝えたところによるとお、子供をつれている男性は、展望台に着くとすぐカメラを取り出し、絶えずシャッターを切っている。「カメラは友達に借りた。この瞬間はいいカメラで撮りたいからね」打ち上げ地点から2.5キロ離れているため、男性はカメラを構えて「ああ、ズームが足りない!」と悔しがる。
仕事を1週間ほど休んで来ている人は「遠すぎる、こんな遠くちゃ家でテレビで見た方がマシだよ!」と漏らす。それを聞いた人が「何言ってんだ、この現場感がいいんじゃないか」と反論。そんなこんなで観光客らは大騒ぎだが、打ち上げ時刻が近づくにつれて、だんだん静まっていった。
そして午後6時5分、「嫦娥一号」はごうごうと音をたてて天に昇っていった。展望台には歓声、拍手が沸き起こり、観光客らは横断幕や五星紅旗を翻して喜びに包まれた。
今回の「嫦娥一号」打ち上げを観に訪れた観光客の数は西昌市の受け入れ能力を遥かに超えているため、現在観光客のUターンが大問題になっている。西昌空港のフライトは1日5便しかなく、29日までの便が満席になっている。旅行会社の関係者によると、現在まだ500人ほどの観光客が帰ることができず、旅行会社は急遽これらの観光客の列車の切符を手配しているという。(翻訳・編集/YO)
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