2015年11月5日、韓国・MBCテレビによると、韓国の新郎新婦の間で、ウエディングドレスとタキシードではなく韓服姿で挙げる結婚式がこのところ人気を集めている。

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白とオレンジのチマチョゴリ（女性用の韓服）を着て、タキシード姿の新郎と共に式場に入場した新婦。幼い頃から韓服での結婚式を夢見てきたといい、「娘を産んだらこの韓服を受け継ぎたい」と話す。また、韓服で記念撮影に臨んだ別のカップルの新郎は、「（新婦の）ドレス姿よりも韓服を着た姿に胸が熱くなった」と感激を語った。

韓国では1950〜60年代には韓服での結婚式が一般的だったが、70〜80年代にかけてドレス派が多くなった。しかし最近、韓服がファッションアイテムとして見直されるとともに、結婚式にも取り入れられる機会が増えてきた。韓服デザイナーのキム・ヨンジンさんは、「結婚式で韓服を着ると色合いが華やかになり、新婦の個性も表現しやすい」と、その効果を述べている。

こうした現象に韓国のネットユーザーの反応はさまざまで、肯定的な意見が多かったものの、「伝統衣装が高級化し過ぎている」などの問題点を指摘するコメントも目立った。

「良いね。消えゆく文化がある一方で、またよみがえる文化もある。米国製だからってすべてが良いという風潮はだんだんなくなってきた」

「韓服は世界で一番美しい」

「すてき。こういう人が増えれば、国の主体性も保てるんだ。わが伝統を守るため、若い人たちが先頭に立ってほしい」

「歴史教科書の国定化より、国はこういうことを推奨して」

「それにしても、新婦だけ韓服で新郎がタキシードというのはいくらなんでも…」

「結婚式が終わっても使える正装の方が良いと思う。韓服は結婚式以外で着られる機会がほとんどない」

「私もドレスじゃなくて韓服を着て伝統婚礼の形にしたかったけど、普通に式をするより高くつくので諦めた。普段着に韓服を着たくても、値段が高くてできない。値段さえ下げてくれればみんな着ると思うんだけどな」

「何でも高級化して値段を上げるのはやめてほしい。庶民的な価格で、庶民的な結婚式、これこそ国民が望む結婚式だ」（翻訳・編集/和氣）