日本・韓国が連携し、ユネスコ無形文化遺産への「海女漁」登録を目指したい=来年の伊勢志摩サミットでアピールへ―三重県知事が提唱

八牧浩行    2015年11月12日(木) 7時40分

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11日、鈴木英敬三重県知事(写真左)は記者会見し、ユネスコの無形文化遺産に「海女漁」の登録を日韓が連携して目指す方針を明らかにした。海女漁は後継者不足などから存続が危ぶまれており、伊勢志摩サミットを通じ、国内外に海女文化をアピールする。

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2015年11月11日、鈴木英敬三重県知事は日本記者クラブで記者会見し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に「海女漁」の登録を日韓が連携して目指す方針を明らかにした。海女漁は後継者不足などから存続が危ぶまれており、伊勢志摩サミットを通じ、国内外に海女文化をアピールする。

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三重県志摩市で来年5月に開催される主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」まで半年余りとなったのを機に記者会見した。同知事は「海女漁は700年の伝統があり、日本に約3000人おり、韓国にもチェジュ島を中心に約6000人いるが、ともに減少傾向にある」と指摘。「獲り過ぎないよう十分管理され、文化財として価値のある漁法なので保護すべきである。日韓で協力し手を携えて、ユネスコの無形文化遺産登録を目指してやっていきたい」と強調した。

同知事によると、海女文化の継承と発信を考える「海女サミット」が11月6〜7日、三重県鳥羽市で開かれた。国内13府県や韓国のチェジュ島や釜山の海女ら計約150人のほか、海女と交流のある安倍首相夫人の昭恵さんも参加。アワビの稚貝約5000個を海に放流した。

 

三重県では伊勢志摩地域に約760人の海女がいる。かつては6000人以上いたが、高齢化や後継者不足、アワビなどの資源の減少で激減しているという。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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