2015年11月19日、韓国政府が旅客船セウォル号の船会社・清海鎮（チョンヘジン）海運の役員や船長、船員らを相手取り、1878億ウォン（約200億円）相当の支払いを求める訴訟を起こした。韓国・ニュース1が伝えた。

韓国法務部はこの日、セウォル号の惨事を引き起こした直接的な責任は船会社にあるとして、同社役員6人とイ・ジュンソク船長ら船員16人に対する求償金請求訴訟を起こしたことを明らかにした。現在までに発生した被害補償費として1878億ウォンを請求したが、今後、追加で支出する費用も考慮し、引き続き請求を行っていく方針だ。

イ船長に対しては、最高裁が12日に無期懲役の実刑判決を下したほか、機関長ら船員に対しても量刑が言い渡されている。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「まるでホームレスに10億ウォン（約1億円）出せ、と言っているようなもの」

「せいぜい月給200万ウォン（約20万円）の船長に、その金額は何？」

「セウォル号の違法改造に目をつぶった監督機関、救助要請の無線をきちんと受けなかった管制、安全を守るはずの消防・海洋警察…関連機関への処罰がまったくないのが実に疑問だ」

「下で働く人たちに、そんなお金があるわけないだろう？もちろん、彼らが良いことをしたとは言わないけど、こんなやり方はないと思う」

「この政権は何においてもショーに始まりショーに終わる」

「哀れな犠牲者までもが政治的ショーに利用されている」

「国の責任はまったくなし？海洋警察を解体して終わり？」

「韓国は三権分立の国じゃないのか？裁判所より政府の方が上にいるみたいだ」

「朝鮮時代じゃあるまいし、まるでお家取りつぶしだね」

「国が国民を見捨てたことを当然のように受け取り、その責任がまた別の国民に押し付けられることも当然のように信じさせてしまう。韓国人はそんな場所に暮らしている」（翻訳・編集/吉金）