環境対策の足を引っ張る景気低迷、エコよりも成長優先―中国

Record China    2015年11月28日(土) 14時31分

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27日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語版サイトは記事「報告書:経済減速は中国の温室効果ガス削減の障害に」を掲載した。経済成長維持と失業対策に重点が置かれ、環境対策が後回しにされかねないという。写真は火力発電所。

2015年11月27日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語版サイトは記事「報告書:経済減速は中国の温室効果ガス削減の障害に」を掲載した。

独シンクタンクMERICSは26日、中国経済の減速は温室効果ガス削減の障害になりかねないとの報告書を発表した。経済成長維持と失業対策に重点が置かれ、環境対策が後回しにされかねないと分析している。

中国政府は2030年までに二酸化炭素排出量を減少トレンドに変えることを目指す、単位国内総生産(GDP)当たりの二酸化炭素排出量を2005年比で60〜65%削減すると発表しているが、排出量全体に対する削減目標はなく、きわめて曖昧な約束にとどまっている。

今月末に開催される国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、中国経済減速の影響を鑑み、「エコに基づく景気対策」を提唱、奨励すべきだと報告書は提言している。クリーンエネルギー分野における雇用創出など試験的プロジェクトを景気対策に組み込むべきとの内容だ。(翻訳・編集/増田聡太郎

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