韓国人記者が見た日本「政府批判もサポートする社会の底力」=韓国ネット「日本のようになるにはまだ時間がかかる」

Record China    2016年1月12日(火) 7時20分

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9日、韓国・オーマイニュースは韓国人記者が日本研修で見た日本の姿について伝えた。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。写真は日本。

2016年1月9日、韓国・オーマイニュースは韓国人記者が日本研修で見た日本の姿について伝えた。

日本研修2日目、朝食を終えた私たちが向かったのは、京都市にある京都市市民活動総合センター(京都総合センター)だった。京都総合センターは、京都のNPO(特定非営利活動法人)を支援し、京都市民とNPOを結ぶために「きょうとNPOセンター」が指定管理(地方自治体が所管する公の施設について、管理・運営を、民間事業会社を含む法人やその他の団体に委託することができる制度)した組織だ。

韓国では日本社会が右傾化したという。最近では、安倍首相が平和憲法にまで手を付けようとしていることにも批判が集まる。しかし、直接日本に来て感じたのは、ニュースで見る日本とそこで生活する日本人は必ずしも同じではないということだった。日本では政府と異なった価値観の市民社会が明らかに存在した。各地域で活発に活動するNPOセンターがまさにそれだった。

右傾化した日本政府が価値観の違う市民社会をそのままにしておくだろうか。この疑問に対する京都総合センター長の答えは意外だった。「日本政府は自分たちと異なる視点を持つNPOも一つのNPOとしてサポートする」。例えば、政府の立場と対立する原発反対派のNPOも支援するということだ。

うらやましかった。京都総合センターで出会った日本の市民社会の姿は、私たちの未来であり、私たちが克服すべき姿だった。批判的な市民団体には圧力をかけ、「父母連合」など政府系組織には手を出さない韓国政府を思い浮かべると、まだ韓国が日本に遠く及ばないことを実感した。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「何だ!今の日本を称賛しているのか?」

「日本を賛美するのではなく、戦争犯罪を真に謝罪するように促すべきだろう。再武装して再び戦犯に転落しないように…」

「だからと言って、今の日本が素晴らしいとは限らないぞ」

「日本は既に極端な勢力は清算し終えて、今残っている団体は“安全なところだけ”ということだろう」

「これは政府だけの問題ではない。私たち国民も、政府・国会議員・企業・市民団体を批判ばかりしている。私たち自身も合理的な考え方ができる能力を持たねばならない。自分の国だと思うなら、国の将来を考え、苦い過去を繰り返さないために今の姿を考え直す必要がある。非難ばかりするのではなく…」

「個人的には日本のことが嫌いだが、韓国が日本のような公正な社会になるには、まだ時間がかかりそうだ」(翻訳・編集/三田)

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