Record China 2015年12月6日(日) 20時0分
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4日、澎湃新聞は中国のインターネット上に掲載された奇抜な建造物の写真を取り上げ、「どうしてこれが出現したのか?」と題する記事を掲載した。
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2015年12月4日、澎湃新聞(The Paper)は中国のインターネット上に掲載された奇抜な建造物の写真を取り上げ、「どうしてこれが出現したのか?」と題する記事を掲載した。
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中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に投稿されたのは、河北省石家荘市の映画撮影所・新長城国際影視城にこのほど登場した建造物の写真で、建物の縦半分は中国的な装飾、残り半分には西洋的な装飾が施されている。一見、米ホワイトハウスと中国の天壇を合体させたような外観だ。
同撮影所では昨年4月に偽スフィンクスを建造。観光客の人気を集めたが、エジプト政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に苦情を訴え出るというトラブルに発展した。撮影所には偽スフィンクスだけでなく、仏ルーブル美術館のルーブル・ピラミッドの偽物も造られている。
長城影視城はテレビドラマの製作を主に手掛ける長城影視集団の一部門で、最初の撮影所は2013年に浙江省でオープンした。同集団は2009年以降、急速に成長を遂げ、2013年のテレビドラマの市場シェア(放映許可が下りた本数ベース)は3.15%で1位を獲得。作品に対する視聴者の評価はそれほど高くないものの、「土地確保、撮影所建設、チケット収入・ドラマ製作」という流れのビジネスモデルが成功を引き寄せたと指摘されており、撮影所建設先の地域経済を潤しているという側面も注目を集めている。
石家荘の撮影所付近に住む人は「建設をめぐる土地売却で20万元(約380万円)少々受け取ったが、もっと多い人もいる。撮影所周辺でミネラルウォーターを売って収入を得ることだってできる」と話す。このような状況について、記事は「現在の“文化産業”においては、優れたテレビ作品よりも土地収入や就業機会の方が実益を感じられる」とし、「産業に携わる人にとって重要なのはパクリがどうこうという問題ではなく、いかに最小限のコストでより多くの利益を得るかということだ」とまとめている。(翻訳・編集/野谷)
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