2015年12月10日、韓国・国民日報は、朴槿恵（パク・クネ）大統領の職務遂行を評価する国民が4割にすぎないとの世論調査結果を公表した。大統領就任から半年後の13年8月の調査で60％ほどだった肯定評価の割合は、約2年半で2割近く下落した。

同紙が専門機関と共同で行った世論調査によると、朴大統領が「非常によくやっている」との回答は全体の10．6％、「まあまあよくやっている」の回答は31．2％で、肯定評価の合計は41．8％だった。反対に、「あまりよくやっていない」は25．5％、「まったくよくやっていない」は29．2％で、否定評価は合計で54．7％となった。肯定評価の割合は年齢が上がるほど高くなり、60代以上で7割を超えた半面、19〜29歳では否定評価が73．5％に達した。

朴大統領に残りの任期で最も注力してほしい分野としては、「経済」との回答が47．1％で圧倒的に多く、次いで「社会の統合」（23．8％）、「福祉」（17．0％）などが並んだ。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「『よくやっている』なんてどこの無能な人たちが…。李明博（イ・ミョンバク前大統領）と朴槿恵が『よくやった』ことが一つでもあるなら挙げてみて」

「大邱と慶尚北道（朴大統領の出身地）で調べたんだね」

「これって誰かの悪ふざけ？」

「捏造（ねつぞう）だと思う。そうでなければ4割を超えるはずがない」

「大統領を支持する41％が特定地域の出身者ということが一番の問題。何一つ問いただそうとせず、何が何でも投票してあげるのが良くない」

「10人中4人もとは…。笑える。こんなに痛い目に遭ってもまだ分からない？もともとこの民族は奴隷身分の暮らしに慣れちゃってるのか」

「驚くべき結果だ。41％の人は北朝鮮について聞いても『よくやっている』と答えるだろう」

「こんなふうに国が駄目になっても41％が支持してくれるとは。僕にも大統領ができそうだ」

「朴槿恵よりも、その41％の人たちが憎い。国民のレベルに合った人が指導者になっただけということか」（翻訳・編集/吉金）