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絶滅したと思われた野生の華南トラの写真撮影に成功した周正龍さん。写真の偽造疑惑が高まる中、「ニセモノならその場で首を切り落とす」と強気で反論。果たして真相やいかに…?
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2007年10月12日、陝西省林業庁は農民・周正龍(ジョウ・ジョンロン)さんが絶滅したと思われていた野生の華南トラ(別名・中国トラ)の写真撮影に成功したことを発表、賞金2万元(約30万円)を授与した。
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世紀の大発見と行政は沸き立ち、華南トラが目撃された地域も立ち入り禁止とされ、自然公園化する計画が持ち上がった。しかしその後、角度の異なる複数の写真でトラが同じ姿勢をしていることや、写真に立体感がないことなどから、ネットを中心に『写真の華南トラはニセモノではないか』との声が噴出。植物学者も「トラと付近の植物の比率がおかしい」と指摘し、引き伸ばした華南トラの写真を木の下に設置して撮影したのではないかと話している。
この写真の撮影者は陝西省に住む周正龍(ジョウ・ジョンロン)さん、52歳。農業を営んでおり、以前は猟師をしていたという。疑惑発生後、周さんはインタビューの中で、「もし写真がニセモノなら、その場で首を切り落としてもいい!」と華南トラが本物であることを主張。「撮影には命の危険を伴ったし、ネガも手元にある。ニセモノなわけがない」と話している。
しかし、周さんの妻の弟は写真印刷店を経営しており、大型印刷機があることやフォトショップを使いこなせるという話もあり、疑惑は深まるばかりである…。(翻訳・編集/藤野)
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