中国の学生は疲労困憊、睡眠時間を削って宿題こなす、手伝う保護者も3割―中国紙

Record China    2015年12月16日(水) 17時50分

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15日、ある調査報告によると、中国の小・中・高校生が自宅で宿題に取り組む時間は、世界平均の2倍にあたる1日平均3時間という。資料写真。

2015年12月15日、ある調査報告によると、中国の小・中・高校生が自宅で宿題に取り組む時間は、世界平均の2倍にあたる1日平均3時間という。大量の宿題をこなすため、学生たちは「宵っ張り族」とならざるを得ず、睡眠時間は7時間に満たない。これほど頑張っても、毎日、やり終えることができなかった難しい宿題が残る。そのために、保護者の3割以上が子供の「宿題代行」をしている。中国青年報が伝えた。

これらのデータは、学習支援アプリ「阿凡題」が発表した「全国小・中・高校生学習ストレス調査」による。調査報告によると、学生が毎日宿題に費やす時間は、「2時間」が26.4%、「3時間」が44.9%、「4時間」が28.7%。平均すると1日3時間に達し、この数値は、フランスの3倍、日本の4倍、韓国の6倍に相当する。ある児童を基準にすると、1年間で実質9カ月通学し、長期休暇中の宿題の時間を合わせると、計300日に上る。1日3時間で計12年間、累計で1万時間以上を宿題に費やす。調査報告によると、宿題をするために、中国の学生たちは、4032回のコンサートを逃し、8985回のサッカー大会に出場できなかった計算となる。

宿題に取り組む時間は多くの学生が睡眠時間を削って捻出する。学生たちの睡眠時間は総じて7時間未満。午後11時まで起きている学生の割合は、小学生が18.2%、中学生が46.3%、高校生に至っては9割近くに達した。

このうち、貴州省の学生で午後11時まで起きている学生の割合は3割近くと、全国「宵っ張り省」の首位に立ち。青海省(28.6%)とチベット自治区(26.4%)がこれに続いた。

また、「毎日遅くまで頑張って宿題に取り組んでも、難しい問題が残ってしまう」と答えた学生は30%近くに達した。この問題には、保護者もお手上げのようだ。統計データによると、「もう諦めるよう子供に勧める」保護者は44.9%、「仕方がないので子供の代わりに宿題をやる」と答えた保護者は32.7%を占めた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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