2016年1月3日、韓国・東亜日報はこのほど、韓国の若者の間で話題になっている「復縁作戦」のサービスを紹介した。専門のコンサルティング会社が、別れた恋人や初恋の相手との再会を演出してくれるというものだ。

今年、2歳年上の恋人と別れてしまった20歳の女性は、インターネットでこうした業者の広告を見つけ、迷いながらもサービスを申し込んだ。最初は状況説明のメールを送り、復縁への解決方法についてアドバイスを受けるという単純な恋愛相談のやりとりだったが、別れた恋人と再会させてくれる「作戦」と呼ばれるサービスがあることを知る。「役者」数人が偶然を装って恋人に近づき、再び縁をつなげるというこのサービスは、一式400万ウォン（約42万円）。女性にとって決して安くはなかったが、「わらにもすがる思いで」彼女は「作戦」も依頼したという。

こうしたサービスの相場は、メールでの相談が5万〜20万ウォン（約5200〜2万1000円）、「作戦」が250万〜1000万ウォン（約26万〜104万円）。若者には相当な出費になるはずだが、人気は非常に高いようだ。取材によると、ある業者のメール相談サービスは1カ月先まで予約がいっぱい、1時間20万ウォンの電話相談も1週間先まで予約が埋まっていた。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「一度切れた縁をつないでも、同じ原因でまた別れることになる」

「こんなやり方はどうかと思うね。そのうち、恋愛そのものまで代行してくれと頼みそうだ」

「大切な思い出として心にとどめるのが正しいと思う」

「世の中すべてお金でどうにでもなると思ってるのかな？」

「人の心をもてあそぶごみ業者だ。わらにもすがりたいか弱い気持ちを逆に利用するなんて。そんな助けを借りなくても、また会うべき人には会えるものだよ」

「40代くらいの離婚した人の話かと思ったら20代とは…。あきれた」

「そんな作戦で簡単にまたつながるような仲なら、本人が少し頑張れば何とかなりそうなものだけど」

「無駄金を使ったね。そこまで行くとただの執着。そのうちまたふられるよ」

「人間関係もアウトソーシングの時代？」

「『作戦』が彼にばれた瞬間、またどうせ別れることになる」（翻訳・編集/吉金）