<サッカー>日本人指導者が語る、日中サッカーの違い―中国メディア

Record China    2015年12月21日(月) 22時36分

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20日、人民網によると、中国江蘇省で女子サッカーの監督を務める日本人が、日本と中国のサッカー理念の違いについて語った。資料写真。

2015年12月20日、人民網によると、中国江蘇省で女子サッカーの監督を務める日本人が、日本と中国のサッカー理念の違いについて語った。

日本と中国のサッカーのレベルは、かつてはそれほど大きな差はなかったが、ここ20年間で日本サッカーは大きな飛躍を遂げ、中国は取り残されてしまった。日本サッカーが成功した要因は、ユース世代の育成にある。

日本の各年代の代表を指導してきた経験を持ち、2014年6月から江蘇省で女子ユース代表監督を務める金子隆之氏は、日中のサッカーの違いについて、「日本では、子どもたちは好きでサッカーをやっている。だが、中国の子どもたちのグラウンドでのプレーを見ると、彼女たちは楽しんでいるようには見えない」と語った。金子氏は、何をするにも子どもの興味こそが最も重要だと考えている。

金子氏はまた、FIFAクラブワールドカップの準決勝、バルセロナ対広州恒大(中国)の試合にも言及した。金子氏は、「バルセロナのボール保持率が高いのは、彼らの能力が高いことだけが理由ではない。彼らは常に、パスの成功率が最も高いコースを選んでパスを出す。しかし、恒大はよりチャレンジするパスが多かった。これは、相手の脅威になるように見えるが、実際にできるチャンスは小さい。これがバルセロナと恒大の最大の違いであり、コンセプトの違いだ」と話す。

さらに、これは中国と日本のユース世代の最大の差でもあるといい、「中国サッカーの問題は体制やシステムではなく、サッカーのコンセプトにある。中国の選手の多くは、子どものころから正しいコンセプトを受け取っていない」と指摘している。

サッカー女子の元中国代表・周高萍(ジョウ・ガオピン)氏も、金子氏と同様の考えを持っており、「若い世代のサッカーにおいて、最も問題なのは優秀な指導者が不足していること。サッカーが好きな子どもは増えたが、指導者が子どもたちに間違ったコンセプトを与えている。こうしたコンセプトは一旦固定化されてしまうと、修正するのは難しい。今、喫緊の課題は、若い世代を指導する優秀なコーチが数多く必要なこと」と語っている。(翻訳・編集/北田

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