日本のノーベル賞ラッシュはいつまで続くか―中国メディア

Record China    2015年12月29日(火) 3時20分

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18日、今年のノーベル賞の授賞式では、生理学・医学賞を受賞した中国の科学者・屠ユウユウ氏に注目が集まった。

2015年12月18日、今年のノーベル賞の授賞式では、生理学・医学賞を受賞した中国の科学者・屠ユウユウ氏に注目が集まった。同授賞式では、日本からの2人の科学者がそれぞれ生理学・医学賞、物理学賞を受賞した。日本国籍時の研究成果で受賞した元日本国籍の受賞者を含めると、これまでに日本人24人がノーベル賞を受賞している。特に、ここ十数年は日本人の受賞ラッシュが続いているが、その理由は何なのだろう?今後も、この勢いが続くのだろうか?人民網が伝えた。

日本ではこれまでに、自然・科学の分野で21人がノーベル賞を受賞した。米国英国、ドイツ、フランスに続いて、世界で5番目に多い数だ。2000年以降だけを見ると、その数は米国に次ぐ世界2位となっている。

では、日本はなぜここ十年、ノーベル賞の「豊作期」を迎えているのだろう?実際には、日本人が2000年以降に受賞したノーベル賞の研究成果の論文は、主に1960-80年代に書かれたもので、この時期に「種まき」が行われたと言える。当時、日本の経済は急速な発展を見せ、特に「バブル」の時代は、日本の政府や企業には十分に資金があった。当時、元々科学技術を重視していた日本は多額の経費を科学研究に費やした。これにより、日本は欧米の模倣をする必要はなくなり、自国が得意とする研究分野を拡大することができた。

日本の自然・科学の分野のノーベル賞受賞者のほとんどは、日本の名門国立大学卒業者で、その研究成果のほとんどが国立大学や公的な研究機関で収められている。それら大学や研究機関の科学研究経費のほとんどは政府が負担している。ここから分かるのは、日本政府が、ノーベル賞受賞を大きくサポートしているということだ。

日本の研究者のノーベル賞受賞ラッシュについて、日本国内では、一喜一憂するのではなく、「タガを締めなおす」ムードが高まっている。NHKの番組でも、「日本が現在受賞しているノーベル賞は、実際には数十年前の研究成果。現在の研究環境が良いことを示しているわけではなく、将来に目を向けなければならない。今、浮かれているべきではない」とのコメントが上がった。

また、公的な教育・研究機関の雇用体制にも変化が生じており、終身雇用や長期雇用が前提でなくなり、数年単位に雇用期間を区切ったポストが増えている。(提供/人民網日本語版・編集/武藤)

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