2015年12月23日午前0時をもって、韓国の保健当局は、韓国における中東呼吸器症候群（MERS）の終息を公式に宣言した。韓国・ニューシスが報じた。

韓国で最初のMERS患者が確認されたのは今年5月20日。以降これまでに感染者は186人、うち38人が命を落とし、韓国はサウジアラビアに次ぐ世界第2位のMERS発病国家という残念な記録を打ち立てた。

今回の終息宣言は、先月25日、最後のMERS患者であった男性が約半年の闘病の末に息を引き取ったことを受け、国際基準に基づき出されたもの。これで韓国からMERSウイルスが完全に消滅したことになるが、なお2人が後遺症などにより病院で治療を受けている。

政府は7月28日に事実上の終息宣言を行っていたが、発生から約7カ月でようやく出された公式終息宣言に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「問題は、また同じようなことが起こる可能性がいくらもあるということだ」

「MERSは初期対応に深刻な問題があった」

「朴槿恵（パク・クネ）大統領は38人の犠牲に対してどう償うつもりだ？盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権のときには、政府が国民1人を犠牲にしたと言ってかみついてたのを思い出したよ」

「無能な朴政権のせいで、経済は数千億ウォンの被害を受け、国家イメージも地に落ちた。その上たくさんの人が犠牲になったのに、謝罪のひと言もない」

「終息宣言を出したら、それで終わり。どうせ謝罪も補償もしてくれない、ろくでもない国だ」

「朴大統領の実績の一つだ」

「誰か一人でも責任を取れ！」

「主犯の文亨杓（ムン・ヒョンピョ前保健福祉相）は最近、国民年金公団理事長の面接を受けたらしいね。罪悪感を感じてないのかな」

「韓国で生物兵器が使われたら、全国民があっという間にゾンビと化す」

「来年にはまたどんな問題が起こるだろう。セウォル号にMERSに…宇宙の中で韓国だけが狙われてるみたいだ」（翻訳・編集/吉金）