Record China 2015年12月30日(水) 11時50分
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2015年の中国の出来事を振り返る「中国10大ニュース」。5本目は、中国が第2次世界大戦終結70周年を記念して行った軍事パレード。写真は軍事パレードを前に青空を取り戻した北京。
2015年の中国の出来事を振り返る「中国10大ニュース」。5本目は、中国が第2次世界大戦終結70周年を記念して行った軍事パレード。
9月3日、中国北京で「中国人民による抗日戦争および反ファシズム戦争への勝利70周年大会」が行われた。習近平(シー・ジンピン)国家主席は演説で、「中国は永遠に覇を唱えず、永遠に拡張しない」と平和的発展を強調し、「中国軍の兵員を30万人削減する」とも宣言した。一方で、軍事パレードに登場した8割以上の兵器が初めて披露されるもので、米国をはじめ国際社会に軍事力を誇示する狙いがあったことは明らかだった。兵員の削減についても、ハイテク装備に予算を振り分けて軍備の近代化を進めたいという狙いが見え、直接軍縮につながるとは考えにくい。
今回の軍事パレードは、その出席者をめぐっても物議を醸した。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領や国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長が出席したことについて、日本政府や世論から批判の声が上がった。特に潘事務総長の出席について、日本の外務省は「中国の記念行事は、いたずらに過去に焦点を当てるもの。国連として中立的な姿勢を示すべきだ」などと懸念を表明。しかし、日本と同盟を結ぶ米国は、「悲劇的な戦争を戦い、命を落とした犠牲者を敬うのは適切だと考えている」と事務総長の出席は適切であるとした。このほか、ロシアのプーチン大統領は出席、村山富市元首相は急病のため出席を見送った。
ドワンゴが運営する日本最大級の動画サービス・ニコニコ動画が、中国中央テレビ(CCTV)の提供で軍事パレードの様子を日本で生放送したことも話題となった。(編集/北田)
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