2016年1月19日、韓国・ヘラルド経済によると、著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして起訴された韓国世宗大学の朴裕河（パク・ユハ）教授が、翌日に迫った刑事裁判において「国民参与裁判を申請する」との立場を明らかにした。

「帝国の慰安婦」をめぐっては13日、元慰安婦らが朴教授に慰謝料を求めた民事訴訟で、1審が朴教授に対し損害賠償を命じる判決を言い渡している。朴教授は19日午前に判決を不服として控訴したとし、合わせて20日から予定されている刑事裁判を「国民参与」の形式で行うよう裁判所に求める方針を明らかにした。国民参与裁判は、一般市民が陪審員として裁判に参加する制度で、陪審員の判断の判決への拘束力はない。

朴教授は自身のフェイスブックでも同様の意思を表明、「この裁判は世論裁判とも言えるし国民裁判とも言える」とし、「本当の国民裁判とすべく、『帝国の慰安婦』ファイルを無料配布することにした」とつづった。

韓国のネットユーザーの間では、元慰安婦の側に立ち、朴教授の起訴を当然とみる声が以前から根強く、今回の報道についても、朴教授を批判するコメントが数多く寄せられている。

「世宗大も終わりだな。こんな人を教授に任命するなんて」

「こんな人から学生は何を学ぶんだ？」

「自分が書いたように、日本軍の慰安婦が自発的に務まるような仕事なのか、やってみればいい」

「僕が裁判に参加して、厳罰を下してやろう」

「そこまでかの国が好きなのに、なぜ韓国に住んでるの？思い切り言いたいことを言えて、同じ主張をする安倍（晋三）さんと仲良くできる所に行けばいいのに」

「『帝国の慰安婦』というタイトルだけで鳥肌が立つ。あなたは帝国の教授？韓国の教授？」

「悪口も出て来ない。勉学に励んだはずの人が、歴史を歪曲（わいきょく）し、うそをつくのか？」

「時間がもったいなくて誰も読まないよ」

「僕にも1冊ちょうだい。鍋敷きかティッシュ代わりに使うから」（翻訳・編集/吉金）