2015年12月26日、中国のジャ・ジャンクー（賈樟柯）監督が、大気汚染の被害が深刻な北京市から「引っ越す」とネット上で宣言し、話題になっている。新浪が伝えた。

【その他の写真】

現代中国社会のひずみにスポットを当てた作品が多いことでも知られるジャ・ジャンクー監督。特に欧米での評価が非常に高く、06年「長江哀歌（エレジー）」では第63回ベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞。今年のカンヌ国際映画祭では、功労賞「ゴールデン・コーチ賞」を授与されている。

今年は中国の深刻な大気汚染を取り上げ、東北部を舞台にしたショートフィルム「人在霾途」も発表している。そのジャ・ジャンクー監督が25日、中国版ツイッター上で「北京を離れると決心した」と発表。著名監督の決意表明がネット上で一気に話題になっている。

今年は「ホワイトクリスマス」ならぬ「グレークリスマス」となった北京市だが、ジャ監督の決意表明に「うらやましい」「私も早く脱出したい」と羨望の声が。「大学を卒業したらさっさと逃げる」「でもどこへ引っ越したら安全？」などといった声も聞かれている。（翻訳・編集/Mathilda）