2016年1月5日、韓国・JTBCテレビは、日韓の慰安婦問題での合意後、日本の政界では「最終的かつ不可逆的な問題解決」との点が強調され、政権の幹部らが慰安婦像の移設を既成事実化する動きに出ていると報じた。

4日、安倍晋三首相は衆院本会議で外交報告を行い、昨年12月28日の日韓外相会談の合意をもって「問題が最終的かつ不可逆に解決」したと改めて述べた。首相の報告に拍手で応じた場内の様子を、JTBCは「日本政府や議会が自らを祝っているような雰囲気」と表現し報じた。

またJTBCは、岸田文雄外相が4日、在韓日本大使館前の慰安婦像について「適切に移設されるとの認識は変わらない」と述べたことや、菅義偉官房長官が慰安婦問題をめぐり「韓国政府が適切に対応していくだろう」と発言したことを紹介、「韓国で少女像（慰安婦像）の移設に関し敏感な反応が出ていることを知りながら、韓国政府に移設を迫る姿勢がみえる」と伝えた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。

「元慰安婦のおばあさんたちの涙と少女像を、10億円で売るべきだったんだろうか。お金のことは別にしても、政府が国民を守り慰めてくれなければ、誰がしてくれるんだろう」

「日本政府は韓国政府を圧迫し、韓国政府は被害者のおばあさんたちを圧迫する」

「いったいどんな合意をしたら、日本からこんな発言が出るのか」

「朴槿恵（パク・クネ）政権の発表よりも、日本の発表の方が信頼できるのはなぜだろう？」

「頑張ったんだろうけど、結果がこれでは屈辱外交そのもの」

「韓国政府は、少女像の移設を正当化できる法律がないか、血眼になって探しているだろう。道路交通法とか公共施設に関する規定なんかを持ち出して、違法な造形物として強制撤去するんだろうな」

「少女像の移設はしませんと言ったら駄目なのかな？日本にあれこれ言われても、ひと言も言い返せないとは…」

「この恥辱を、歴史書に必ず記録すべきだ」

「そのうち戦争が起こる。韓国国民vs朴槿恵政権と安倍政権」

「セウォル号の高校生を救えなかった人たちに、慰安婦のおばあさんたちを守れるはずがない」（翻訳・編集/吉金）