「台湾は“魚のいない島”になってしまう!」=魚の種類が30年間で4分の1に減少、専門家が悲鳴上げる―台湾紙

Record China    2016年1月6日(水) 7時10分

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3日、中国新聞網は台湾・聯合報の報道を引用し、台湾の北海岸一帯で捕れる魚の種類がこの30年間で4分の1にまで減ったと報じた。写真は台湾地図。

2015年1月3日、中国新聞網は台湾・聯合報の報道を引用し、台湾の北海岸一帯で捕れる魚の種類がこの30年間で4分の1にまで減ったと報じた。水産資源の枯渇が想像を超えるスピードで進んでいる現状に、専門家の間からは「台湾は近い将来、魚のいない島になってしまう」と危惧する声が上がっている。

このデータを示した台湾・中央研究院の生物多様性研究センターの責任者によると、調査のきっかけとなったのは約40年前の原子力発電所建設計画。原発建設前と稼働後の生態の変化を調べたいとの意見が持ち上がり、研究チームが1987年から観察を開始した。

途中で10年間中断したため、集まったデータはその前後の19年分。研究チームの記録から魚の種類が120種類から30種類にまで減ったことや、高値で取り引きされる魚類が減少していることが明らかになった。

同責任者はこの結果について「さまざまな生物が消失の危機を迎えているということ。生態にとっての30年間はとても短い時間で、30年後には自然の魚が食べられなく可能性もある」と指摘。さらに「魚の減少には多くの原因がある」として、乱獲や環境汚染、生息地の破壊、気候変動などを挙げている。(翻訳・編集/野谷

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