2016年1月13日、韓国の元慰安婦と支援団体がソウルの日本大使館前で1213回目となる「水曜集会」を開き、慰安婦問題に関する日韓合意の無効を改めて求めた。韓国・ニューシスなどが伝えた。

この日の集会には、健康上の理由などから昨今参加を見合わせていた元慰安婦も出席。順にマイクを持ち、「韓国の息子や娘を連れ去った日本から、必ず謝罪を得なければならない」「安倍（晋三）首相が直接出て来て謝罪するのが正しい」など、日本による公式の謝罪を訴えた。また、日本による10億円の拠出については拒否の意向を示し、代わりに生活支援や平和博物館新設のための財団設立への賛同を韓国国民に求めた。

さらに、元慰安婦らの怒りは「被害者に一言の相談もなく合意した」韓国政府にも向けられ、ある元慰安婦は「もう私たちには政府も国もない」と嘆いた。

集会には老若男女、大勢の人が詰め掛けて元慰安婦らの訴えに耳を傾け、この報道には韓国のネットユーザーが次のようなコメントを寄せた。

「謝罪を受けた人間が一人だけいる」

「大統領、聞いてますか？」

「朴槿恵（パク・クネ）大統領は、合意は最上の結果だなんて暴言を吐いたけど、これは日本の立場からしか出るはずのない言葉だ」

「被害者が許さないなら謝罪は無効だ。朴槿恵は国民に謝罪して辞任を」

「一人だけが謝罪を受けて終わり？完全にコメディーだね」

「国民からの募金を100億ウォン（約10億円）集めて、日本からのお金は返却しよう」

「謝罪したからといって、少女像（慰安婦像）を動かすわけにはいかない」

「かわいそうな被害者のおばあさんたち。国民と正義はあなたたちの味方です」

「おばあさんたち、そのお金は絶対に受け取ってはいけない。受け取ったら最後、朴政府はもう謝罪を求めないという返事を日本に送るだろう」（翻訳・編集/吉金）