北京からの首都移転を提言、水不足・大気汚染などの問題が深刻―中国

Record China    2007年11月11日(日) 14時34分

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11月10日、英紙「フィナンシャル・タイムズ」(中国語ネット版)に、「北京からの首都移転」を提言する中国商務部研究員の論文が掲載された。写真は北京市の天安門。

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2007年11月10日、イギリス紙「フィナンシャル・タイムズ」の中国語ネット版に、「北京からの首都移転」を提言する国家商務部研究員の梅新育(メイ・シンユー)研究員の論文が掲載された。

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梅研究員は、北京市はその急速な発展に伴い、人口爆発・水資源のひっ迫・大気汚染などさまざまな問題を抱えていることを指摘。長江流域から水を運ぶ南水北調計画、首都鋼鉄グループの生産拠点移転など対策も進められているが、根本的な解決にはほど遠いという。首都移転は長期的な視点に立てば北京市の抱えている問題を解決し、また中短期的には新たな建設需要をもたらし、北京五輪以後の経済成長を助けると主張している。移転先としては長江中流または下流域の中小都市が候補になるとしている。

首都移転は梅研究員の独創ではない。早くは1986年から同様の主張は持ち上がっていた。南方への首都移転だけではなく、北京市周辺での衛星都市の建設や西安市・武漢市などを副都に指定する計画などさまざまなプランが持ち上がってきた。しかし、専門家の多くは首都移転は極めて重要な問題であり、軽々しく移転を決定すべきではないと反論し、水不足などの問題は都市機能の分散化などの方法で十分に対応できると指摘している。(翻訳・編集/KT)

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