2016年1月20日、韓国日報によると、韓国人の10人に7人が「財布や携帯を紛失したら、戻ってこない」と考えていることが分かった。

韓国日報はこのほど、日本、韓国、デンマーク、ブラジルの4カ国の国民を対象に「社会への信頼度」についてのアンケート調査を行った。それによると、「財布や携帯を紛失した場合、戻ってくると思うか」との質問に対し、韓国人の68．3％が「思わない」と回答。「思う」（30．7％）の2倍以上に達した。

また、調査の結果、「財布が戻ってくる」と考える人は幸福度も相対的に高いことが判明。幸せな人ほど共同体に対する信頼が高いという。

さらに、4カ国の中で最も社会への信頼度が高かったのは日本。これについて、専門家らは「地震や津波が多く発生するなど、環境上の特性が社会への信頼を高め、近所とのコミュニケーションを活発にする原動力として作用している。近所に対する信頼が安全につながるためだ」と説明した。

これについて、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「財布は戻ってくるよ。ただ中身がなくなっているだけ」

「財布を落として2年。お気に入りの財布だったが、まだ返ってこない」

「財布を拾ったら、現金を抜いて捨てる。それが韓国社会の現実」

「日本で留学していた時、友達との送別会で酔っぱらい、電車の中にかばんを置いたまま降りてしまった。韓国に帰国する前日だったので、中にはパスポートや飛行機のチケットが入っていた。終電だったので次の日の早朝に駅を訪れたが、かばんはもちろん、パスポートやチケット、友達からのプレゼントまでそのまま戻ってきた。誰かが駅に届けてくれていた。この経験は一生忘れられない。先進国の市民意識を体験した瞬間だった」

「日本のシェアハウスで生活していた時、誰かが落とした5000円が1週間以上そのまま置いてあった」

「財布を拾ってそのまま届けたら、持ち主から電話が掛かってきた。『現金が少し減っている』と…」

「現金を盗まれたとしても、財布と身分証が戻ってくればいい方じゃない？」

「国会議員は宇宙人ではなく韓国人だ。結局、国会の姿がこの国の姿ということ」（翻訳・編集/堂本）