Record China 2007年11月17日(土) 1時54分
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日本の対中ODAが来年正式に停止される。過去、中国の発展にとって貴重な財源であった対中ODAの歴史的な成果について、いまだに賛否両論があるようだ。写真はODAが投入された北京の13号線車両。
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2007年11月16日、「国際先駆導報」が伝えた。1979年から今日まで、日本が中国に対して行ってきた政府開発援助(ODA)は、総額3兆4000億円に上り、中国の鉄道、道路、空港などのインフラの整備、医療、教育・文化の振興など幅広い分野で使われ、中国の発展の基礎を築くのに大きな作用を及ぼした。しかし、ここ数年両国の関係が気まずくなるにつれ、日本国内では対中ODAに対する批判の声が大きくなるなど、良好だった協力関係にひびが入ったような状態に陥っていた。
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双方とも、良識派はその歴史的な位置づけと使命を積極的に評価しているようにみえる。しかし、やや批判的な声としては、日本側では「ODAが軍事費や中国から他国への援助に使われている」「中国はすでに十分発展している。ODAは他国へ向けるべきだ」など、中国側では「戦後の国家賠償を放棄したのだから、日本がODAを供与するのは当然だ」「ODAの大部分はいずれ返却しなければいけない金だ。感謝しろとはおこがましい」などの意見がそれぞれ聞かれる。
そして、05年3月、日本政府は対中ODAを3年以内に全面的に停止することを決定した。決定後も対中ODAに対する日本国内、日中間の意見は相変わらず百家争鳴の状態だった。
一方、中国のあるエコノミストは「ODAは両国の国家戦略、経済戦略の合意に基づくもので、日本はODAによって中国という大市場の開拓に成功したし、中国は経済の飛躍的な発展を実現した。お互いに当初の目的は達成できたのだから、対中ODAの使命は円満に終了した。大成功だったと評価すべきである」と語る。
11月8日、高村外相が、463億円の円借款を最後に来年から対中ODAを中止すると発表し、対中ODAに正式にピリオドが打たれることになった。(翻訳・編集/HA)
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