Record China 2007年11月21日(水) 14時30分
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中国人は「華僑」、インド人は「印僑」。ともに世界中にネットワークを張り巡らしているが、どちらが現地に受け入れられているのか。スペインの例からはインド人に軍配があがったようだ。写真は首都マドリード。
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2007年11月19日、中国紙「青年参考」はスペインに住む中国系住民の現地への「なじみ度」について報じた。
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スペインに住む中国系住民とイギリスに住むインド人にはきっと大きな違いはないはずだ。祝祭日にはスペイン人は店を閉めるが、中国系住民は仕事に精を出す。イギリスのインド人街でも同様な光景が見られる。
スペインの中国系住民は10万人程度で、スペインに住む非ヨーロッパ系のうち、9番目に多い。多民族が住むヨーロッパでは衝突も多い。中国系住民は「閉鎖的だ」と考えられており、彼らは言語や文化の面でスペインへの同化を拒否し、中国系マフィアグループとの関わりがあると見られている。さらに安価な中国商品は不公平な競争と見られ、バレンシアではこれに危機感を抱いた人々が中国人の倉庫に放火するという事件にまでなった。
一般に中国人移民は現地の言語を学ぶことに消極的と考えられている。5年前の調査でも、中国人移民267名で、そのうちスペイン語の読み書きが可能なのはたったの27%であった。さらに、彼らはたとえ永住権を取得しても自分の子弟には「祖国で教育を受けさせたい」と考えている。
こうして見ると、イギリス在住のインド人の方が勝っているだろう。イギリスには約100万人のインド人が生活し、現地の言語を積極的に学んでいる。スペインではインド人はたったの3万人程度だが、商売は上向きで、人口も徐々に増加している。
さらに興味深いのは、インド人は中国系住民に倣って商売しているが、攻撃を受ける対象とはなっていない。それは彼らがスペインの生活に上手に融合したからだ。(翻訳・編集/小坂)
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