八牧浩行 2016年3月10日(木) 2時1分
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9日、来日中のフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領が、日本記者クラブで会見した。フィンランドは国民1人当たりの難民受け入れ数は欧州連合(EU)で4番目に多い、と指摘。その上でEUとトルコが基本合意した難民・移民抑制策を評価した。
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2016年3月9日、来日中のフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領が、日本記者クラブで会見した。フィンランドは国民1人当たりの難民受け入れ数は欧州連合(EU)で4番目に多い、と指摘。その上で、EUとトルコが基本合意した難民・移民抑制策を評価した。
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欧州連合(EU)とトルコが基本合意した、難民や移民の抑制策は(難民問題の解決に向け)前進した。欧州に渡った「違法移民」をトルコに送還し、審査を経た「難民」だけを受け入れる新たな対策を評価する。実現に向けEU各国は団結しなければならない。
EU各国で難民受け入れへの慎重論が根強いが、加盟国はEUに入ることで経済支援など多くの恩恵を受けてきており、一部の国が難民受け入れの分担に応じないのは不公平だ。フィンランドでは2015年の難民申請者が3万人を超え、国民1 人当たりでみるとEU内で4番目に多い。多くはロシアやスウェーデン経由で入ってくる。ただフィンランドでは社会統合の達成に必要な雇用に限界がある
(安倍晋三首相が5月にもロシアを訪問したい意欲を打ち出していることについて)首脳会談は非常に有益だ。前向きに受け止めており、サポートしたい。EUのロシアに対する制裁にフィンランドも加わっているが、ロシアはシリア問題など国際社会のさまざまな課題で主要な役割を担っており、現実的に対応していくことが重要だ。ウクライナ問題でロシアと意見は異なるが、私はウクライナ危機の最中にもプーチン大統領と何度も会談した。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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