2016年3月14日、韓国・ノーカットニュースによると、昨年10月に日本海上で韓国の船舶が北朝鮮の漁船と衝突した事件をめぐって、北朝鮮が韓国政府に対し、謝罪と補償を求めたことが分かった。

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は14日、「昨年10月、韓国のハイニ号が漁業を行っていた北朝鮮のトゥルボン3号に衝突したが、数カ月が過ぎても謝罪や補償責任を無視している」とし、「人間の道理や良心が全くない厚顔無恥な強盗行為だ」と批判した。

北朝鮮の対外宣伝ウェブサイトの「我が民族同士」は昨年10月5日、「韓国の船舶が日本海上で漁業を行っていた北朝鮮の漁船に衝突し、船体を破壊して逃走した。事故により船員5人が重傷を負った」などと報じた。

韓国海洋警察は、済州島の貨物船「ハイニ号」が昨年10月1日午前、北朝鮮の漁船と衝突し南方に航行した事実を確認した。韓国統一部の関係者は「関連事故は海上機関などを通し、当事者間で解決された」と明らかにした。

これについて、韓国のネットユーザーからの意見は北朝鮮に反発するものが多く、「金が尽きたようだ（笑）。対北制裁がうまくいっている証拠。無視すればいい」「民間船同士の衝突は当事者同士で解決する問題」「何を言っているの？それより北朝鮮の地雷で足を失った韓国人兵士に賠償して」「面白いやつらだ。北朝鮮のおかげでお笑い番組を見なくても笑って過ごせる」といったコメントが寄せられた。

一方で「韓国政府はまさか応じたりしないよね？心配だ…」「苦しんでいる北朝鮮民のため、補償として米でも送ってあげよう」といった意見もあった。（翻訳・編集/堂本）