二酸化炭素排出量世界一の中国、「環境か経済成長か」政府と地方が対立?―中国

Record China    2007年11月26日(月) 8時58分

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二酸化炭素排出量世界一の中国だが、2007年11月までの中国メディアなどの論調では、地方は環境より経済成長を優先させるケースが多く、政府が掲げる2010年までの主要汚染物質排出量10%削減は厳しい状況。写真は河南省鄭州市の石油化学企業。

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二酸化炭素排出量世界一の中国だが、2007年11月までの中国メディアなどの論調では、地方は環境保護より経済成長を優先させるケースが多く、政府が掲げる2010年までの第11期5か年計画中に主要汚染物質排出量を10%削減するとの目標は、現在までのところ大きな成果はなく、達成は厳しい状況としている。

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今年6月、オランダ環境評価機関(MNP)は、中国が2006年に二酸化炭素排出量で米国を抜いて世界一になったと発表。また、国際エネルギー機関(IEA)も中国の温室効果ガス排出量が2008年にも世界一になると予測している。

胡錦涛(フー・チンタオ)国家主席は、今年10月の中国共産党第17回党大会で、“調和社会”建設の一環として環境重視の姿勢を強調。温室効果ガスや主要汚染物質の排出削減を重点目標に掲げている。

しかし、「都市部に乗り遅れるな」とばかりに地方政府は地域の経済発展を優先。特に環境にとっては「高汚染」の危険が高い電力、化学、製鉄などの分野に力を入れている。汚染物質の排出削減目標は国際社会への公約とも言え、経済成長維持との板ばさみに中国政府としても頭の痛いところだ。(翻訳・編集/KT)

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