Record China 2007年11月24日(土) 12時16分
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11月22日の報道によると、四川省成都市で「今年140歳、元国民党の高官」と名乗る男が女性に「国民党が埋蔵した宝を掘り起こす資金が必要」と持ち掛け、約6千万円を詐取する事件があった。写真は資料図。
2007年11月22日付の四川省の地方紙、成都晩報によると、成都市内に住むある裕福な女性が、「140歳、元国民党の高官」と自称する男に「国民党が埋蔵した宝を探すためにお金が必要」と持ち掛けられ、373万元(約5968万円)を騙し取られる事件があった。
被害者は、若い頃事業で成功し、多くの資産を持つ43歳の陸靈(ルー・リン)さん。ある時、友人の賀静(ホー・ジン)が「大物を紹介したい」と、汪偉(ワン・ウェイ)という男を連れてきた。彼は「今年140歳、元国民党の高官」と自称。「当時上司と撮った」とする古ぼけた写真を見せられ、陸さんはすっかり信用してしまった。
汪偉がすかさず、「国民党は四川省、雲南省、貴州省の山奥に巨額の宝を埋蔵している。場所は突き止めたが、掘り起こすためのお金が足りない」と持ち掛けると、賀静が「これは儲けるチャンスだよ!」とけしかける。
2人がグルとも知らず、陸さんは汪に言われるままに5万元、10万元と投資。ついには自分の貯金をすべて使い果たし、おじにお金を貸してほしいと懇願に行った。「裕福な彼女がなぜ?」と不審に思ったおじが彼女の家族に連絡し、この事件が発覚、汪偉と賀静は逮捕された。陸さんは騙し取られた373万元の貯金のうち、35万元(約560万円)を返金された。
ちなみに、汪偉の実年齢は49歳。「巨額の埋蔵された宝」の正体は、汪偉が露天で買った骨董品などで高くても100元(約1600円)もしない代物だったという。(翻訳・編集/浅野)
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