粉ミルクの次はワクチンが!中国本土の違法ワクチン事件に香港市民が戦々恐々する理由

Record China    2016年3月28日(月) 3時0分

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25日、中国本土で起きた違法ワクチン騒動に、香港人が戦々恐々としている。写真は注射器。

2016年3月25日、中国本土で起きた違法ワクチン騒動に、香港人が戦々恐々としている。

中国では先日、大規模な違法ワクチン販売の実態が明らかとなった。24日には中国国家衛生部の計画出産委員会が、事件に関わった疑いのある130人を逮捕したと発表している。報道によると、違法ワクチンはおよそ200万本がすでに販売されているとみられ、中国社会に衝撃が走っている。

こうした事態に戦々恐々としているのが香港市民だ。今回の騒動が起きてから、中国本土のネット上では「子どもに香港でワクチンを接種させる方法」なるスレッドが注目を集めている。香港は、中国本土よりも薬品に対する管理が厳しいからだ。取材に応じた香港卓健医療センターの看護師によると、ここ数日、中国本土から「香港でワクチンを接種したい」という問い合わせの電話が増えているという。香港で診療所を営む鄭医師も「中国本土からの問い合わせが明らかに増えている。ワクチン騒動が関係しているのだろう」と語っている。

2008年に中国でメラミン混入粉ミルク事件が起きた際、中国人が香港で粉ミルクを買い占めたことで品薄状態を引き起こした。そのため、香港では今回の騒動でワクチンが足りなくなるのではとの危機感を抱く人が多いのだという。この件について、香港衛生署の陳漢儀署長は24日、「これまでのところ、香港外からワクチンを接種しに来る患者の数に明らかな増加は見られないので心配しないでほしい」とし、「ワクチンは十分な備えがあり、香港市民に優先的に割り当てる」としている。(翻訳・編集/北田

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