Record China 2007年12月12日(水) 16時34分
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中国の平均賃金の最高業種と最低業種との間の格差は2005年には4.88倍にまで開いている。写真は中国銀行。
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2007年12月10日人民日報の報道によれば、業種によって待遇の格差が開いているそうだ。銀行、電力、電気通信などの業種が人気を集める一方、運送、紡績織などの業種は人気がない。大学卒業の時期が近づき、学生は少しでも収入の多い業種を選ぼうとしているようだ。
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北京のある貿易会社に勤務する劉さんは、2003年の大学卒業後、会社の3人部屋の社員寮に住んでいる。現在の月給は3000元(約4万5000円)、北京で生活するには少なく、会社にはこれといった福利もない、「将来を考えると憂鬱になる」と語る。一方、同窓生である陳さんも同じく北京で働いている。移動通信会社に就職し財務を担当、年収は10万元(約150万円)以上。このほか、通信費用など会社からの各種補助も多く、人から羨ましがられるほどだそうだ。
業種による大きな所得格差はすでに珍しいものではなくなっている。中国労働学会副会長の長楊宜(チャン・ヤンイー)氏は、業種間の収入格差が正常な範囲であれば問題ではないが、これほどまでにひろがってしまうと警戒が必要だといわざるを得ない」と語る。2000年の時点では、中国の平均賃金最高業種と平均賃金最低業種の格差は2.63倍だったが、05年には4.88倍にまで差が開いている。国際的に認められている業界間所得格差は3倍前後、3倍を超えると調整が必要となると言われている。
就職活動中のある学生は「今は男女問わず、就職に失敗しないよう業種に気をつけなくてはいけない」と嘆いた。(翻訳・編集/岡田)
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