Record China 2007年12月12日(水) 17時4分
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外来生物による被害が深刻化している中国だが、その代表ともいえる種がホテイアオイ。その過剰繁殖の背景には湖水の水質悪化問題があり、付け焼き刃的な対策では解決は難しいと見られる。写真はホテイアオイ。
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2007年12月11日、福建省福州市で「第1回全国外来生物侵入学術研究会」が開催され、外来生物の被害が深刻化していることが明らかにされた。被害を与える外来生物の代表格とされているのがホテイアオイだ。
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南米原産のホテイアオイは1950年代に飼料用として中国に導入された。池や湖など流れの少ない水面に浮かんで生息するホテイアオイはその驚異的な繁殖力が特徴で、1株のホテイアオイは8か月後には6万株にまで増えるという。そのため湖水を埋め尽くし、在来の動植物を死滅させるなどの被害が相次いでいる。今年も全国各地で大繁殖が確認され、関係部門は除去作業に追われた。
もっとも、単に外来生物の侵入だけが問題となっているわけではない。このホテイアオイの過剰繁殖の背景には、湖水が窒素・リンが豊富な富栄養化状態になっていることが挙げられる。つまり水質悪化が根本的な問題として存在しており、除去作業などの付け焼き刃的な対策では解決は不可能と見られている。(翻訳・編集/KT)
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