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2007年12月、中国の著名な女性小説家・林白の新作小説「1975年へ」が出版された。全ページ数の約半分が序文で占められる特異な形式をとっており、話題となっている。一部では「原稿料泥棒」だと批判する声も。写真は林白。
2007年12月、著名な女性小説家・林白(リン・バイ)の新作小説「1975年へ」が出版された。同書は全ページ数の約半分が序文で占められるという特異な形式をとっており、話題となっている。一部では「原稿料泥棒」だと批判する声も上がっている。
「1975年へ」は知識人青年の生活を描いた小説。全体で34万字となっているが、その半分にあたる17万字が序文で占められている。出版社も読者に受け入れられないと判断、序文のタイトルは「第一部」と変えられているが、散文調の内容は変わっていない。読者からは「序文を読み終えられずに放棄した」「原稿料泥棒ではないか」との批判が上がっている。
12日、林白は、この冗長な序文は創作上必要なもので執筆構想当初から予定していたものと説明、読者にとっては退屈かもしれないが、文学的創作とは誰かを喜ばせるためのものではなく、作者の内心の必要性から生まれるものだと主張し、理解を求めていた。(翻訳・編集/KT)
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