春の日本ドラマに視聴率伸び悩み、新婚の福山雅治の人気にも陰り―中国メディア

人民網日本語版    2016年5月3日(火) 10時50分

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4月に入り、日本では新ドラマの放送が続々と始まっている。福山雅治も3年ぶりに月9に出演している。ただ、キャストが豪華な一方で、題材はどれもオーソドックスで、ストーリーもありきたりで、新鮮味に欠ける。資料写真。

2016年5月3日、羊城晩報によると、4月に入り、日本では新ドラマの放送が続々と始まっている。どのドラマも豪華なキャストが特徴。日本で「男神」とあがめられている福山雅治が3年ぶりに月9に出演しているほか、現在最も人気のアイドルグループ「嵐」の大野智と松本潤もそれぞれ出演。また、40歳の美魔女・中谷美紀が、アラフォーの独身女性を演じているほか、松田翔太やオダギリジョー、黒木華などが出演するドラマも注目だ。ただ、キャストが豪華な一方で、春の新ドラマの題材はどれもオーソドックスで、ストーリーもありきたりで、新鮮味に欠ける。

■日本ドラマの典型ともいえる「ラヴソング」

癒し系の月9「ラヴソング」 福山雅治の人気に陰り

高視聴率の記録を数々生み出してきたフジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ(通称「月9」)の視聴率も伸び悩んでいる。かつては30%以上の視聴率さえたたき出した月9だが、昨年の平均視聴率は12%にとどまった。そこで、4月スタートの月9ドラマ「ラヴソング」には、福山雅治と藤原さくらを起用。人気ドラマシリーズ「ガリレオ」の再現をねらった。

ところが、「ラヴソング」の初回の視聴率はわずか10.6%。2007年に放送された「ガリレオ・シーズン1」の初回視聴率24.7%や、13年に放送された「ガリレオ・シーズン2」の初回視聴率22.6%には遠く及ばなかった。第2話に至っては視聴率が10%にも満たない9.1%。惨敗の理由について、あるメディアは「福山雅治が結婚したことで、以前ほどの人気がなくなった」と分析している。「ラヴソング」は、福山雅治が結婚後、初の連続ドラマ。昨年9月、福山雅治は女優の吹石一恵との結婚を電撃発表。福山雅治の所属事務所アミューズの株価は約8%も暴落した。また、ファンクラブを退会するファンが続出したとのうわさもある。

「5時から9時まで」、「ダメな私に恋してください」などのコメディードラマが人気となる中、「癒し系」だったはずの「ラヴソング」は、逆に「悩みの種」となり、視聴率を見る限り、視聴者のニーズに満たすことはできなかったようだ。

■結婚観が論議を巻き起こしている「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」 破局したばかりの中谷美紀出演

「私が恋愛できない理由」、「結婚しない」、「最高の離婚」、「偽装の夫婦」、「家族のカタチ」など、日本ドラマは、恋愛や結婚において起きそうな問題のほとんど全てを取り上げてきた。それでも、恋愛ドラマはどのシーズンでも不可欠で、4月からは「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」が放送されている。

新鮮味のないストーリーよりも、このドラマの背後にあるスキャンダルの方が面白い。例えば、中谷美紀は昨年夏、03年から交際していた俳優の渡部篤郎と破局した。交際が始まった当時、渡部篤郎は当時の妻とまだ離婚しておらず、中谷美紀は「不倫略奪」のレッテルを張られてきた。そして、ついにその交際が世間に認め始められるようになっていた今年2月に、渡部篤郎が30代の一般女性と再婚を視野に入れた真剣交際をしていることが突然報道され、中谷美紀とは破局していたことが明るみになった。「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」の完成披露試写会で、中谷美紀は「私も本当に独身生活を楽しんでいたつもりだった。でも、いつのまにか皆さんがあわれみのまなざしを向け始めている。これはどういうことなんでしょう」と語った。

■中国のネットユーザーのニーズに最も応えている「世界一難しい恋」

「世界一難しい恋」でも横暴な社長が登場 大野智が純愛演じる

中国で、日本ドラマは韓国ドラマほどの人気はないものの、毎シーズン必ずと言っていいほど、微信(WeChat)のモーメンツや微博(ウェイボー)で大きな話題となる日本ドラマがある。それら人気日本ドラマの鉄則は「やや横暴な上司に好かれる」だ。その姿が、中国の女性の「結婚観」に影響を与えている。昨年10月から放送された「5時から9時まで」に登場するお堅い性格の僧侶、今年1〜3月に放送された「ダメな私に恋してください」のわがままな喫茶店のマスターに続き、4月から放送が始まった「世界一難しい恋」の主役であるホテル経営の若社長も性格に難があり、それに当てはまる。

若社長を演じるのは「嵐」のリーダー大野智。ドラマ出演は少ない大野智だが、今回は純愛を描く同ドラマに出演。ユニークな役どころを演じている。ヒロインは、台湾の女優グイ・ルンメイにそっくりの波瑠。15年度下半期放送のNHK連続テレビ小説「あさが来た」に出演し、大ブレークした。そんな2人が出演していることもあり、「世界一難しい恋」の視聴率は好調となっている。

ただ、大野智は決して「イケメン」タイプではない。そのため、波瑠の彼氏を演じるにはやや華やかさにかけ、お似合いとは言えず、加えてかわいくてピュアなヒロインと横暴なものの、本当は純粋な男性という組み合わせもややありきたりで、同ドラマが中国で人気のドラマになるか、大野智が中国の女性が求める新たな男性のタイプになるかは、今後も注視する必要があるだろう。(提供/人民網日本語版・編集KN)

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