Record China 2007年12月16日(日) 15時30分
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2007年、重慶市にパンダの毛皮を運び込もうとした密猟者が相次いで逮捕された。しかし、仲介業者、最終的な毛皮の買い手は起訴されておらず、闇市場の実態など真相はいまだなぞのままだ。写真は押収された毛皮。
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2007年、重慶市にパンダの毛皮を運び込もうとした密猟者が相次いで逮捕された。しかし仲介業者、最終的な毛皮の買い手は起訴されておらず、闇市場の実態など真相はいまだ闇に隠されたままだ。南方週末が伝えた。
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今年2月、重慶市にパンダの毛皮を運び込もうとした農民・孫仕群(スン・シーチュン)が逮捕された。6月にも同じく密猟者の李啓均(リー・チージュン)が逮捕された。彼らの背後には“甘老人”と呼ばれる重慶市でパンダの毛皮の違法売買を取り仕切る仲介者の姿が見え隠れするが、いまだ起訴されてはいない。
パンダの密猟・毛皮の違法取引の過程は多くの関係者により分節化されている。もっとも末端に位置するのが密猟者。多くが現地の貧しい農民だという。次に登場するのが連絡者。彼らと連絡を取り、教唆するのがその役目だ。2月に逮捕された孫は障害者の娘がおり経済的に困窮していた。逮捕された連絡者の胡洪強(フー・ホンチャン)は多額の報酬とともに、成功の暁には娘を重慶市の病院で治療することを約束、違法行為に手を染めるように唆していた。他にも多額の手付け金を前渡ししてパンダ密猟を教唆した事実が明らかとなっている。
密猟されたパンダの毛皮が向かうのは重慶市の仲介業者。関係者の間では“甘老人”の名で呼ばれている。南方週末によると、この神秘の仲介人は孫・李の裁判でも証言者として呼ばれている甘列建(ガン・リエジエン)だという。
李の弁護人は、「甘は証言者というよりも犯行を教唆した重大な犯罪人だ」と批判しているが、いまだに逮捕・起訴されてはいない。あるパンダ保護の専門家は「パンダの密猟事件では末端の密猟者は逮捕されるもののその黒幕が逮捕されたことはない」と嘆く。パンダ取引の大物・“甘老人”、そして彼から毛皮を購入していた買い手の罪が明らかにされる日は来るのだろうか。警察の捜査がどこまで進むのか、注目が集まる。(翻訳・編集/KT)
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