Record China 2007年12月20日(木) 10時19分
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2007年12月、中国で老人人口が急速に増加している。子供に面倒を見てもらわない老人が増える一方、社会的な対応はまだまだ進んでいない。資料写真。
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2007年12月17日、北京晩報によると、全国老齢工作委員会がこのほど「中国都市・農村老齢人口状況追跡調査」を公開した。
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これまでの“養児防老”(子供を育てて老後の面倒を見てもらう)という伝統的な観念はすでに昔の話。都市部では老人の49.7%が老人だけで生活しており、老人の50.3%は子供の世話になることを希望せず、養老保険に加入することを第一として考えているという調査結果が明らかになった。
調査によると、2006年末現在、中国の60歳以上老齢人口は1億4900万人に達し、総人口の11.3%を占めており、世界の老齢人口の21.4%を占め世界一。ヨーロッパ全土の60歳以上老齢人口の合計に相当するという。また、老齢化が急速に進んでおり、年平均増加率は3.2%、総人口の増加速度の約5倍であることも判明した。
また、老人の多くが“養児防老”を望まず、社会養老保険に頼っているそうだ。都市部の老人の退職年金は2000年の7392元(約11万円)から2006年には1万1963元(約18万円)に増え、年間平均支出は1万0028元(約15万円)、そのうち自己負担の医療費は平均885元(約1万3000円)となっており、子供に老後の面倒を見てもらいたいと考えている人の割合は52.3%から18.4%と大幅に減少している。
老人のみの世帯も急速に増加しており、都市部では49.7%の老人がひとりで生活している。需要が高まっている老人を対象としたケータリングサービスもカバーしきれておらず、社会的なサービスもまだまだ十分ではない。養老院の需要も高まっているが、ベッド数はまったく足りていない状況だ。(翻訳・編集/岡田)
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