<シリーズ・少数民族のふるさとを訪ねて7>果てしない地平線のカザフ族のふるさと・新疆自治区伊犁

Record China    2007年12月26日(水) 16時38分

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国内有数の雄大な草原が広がる新疆ウイグル族自治区伊犁カザフ族自治州。カザフスタン、ロシア、モンゴルと国境を接する最果ての地に、豪放な遊牧民族のカザフ族が住んでいる。

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伊犁河を中心として無数の河川や氷河を抱え、悠久の歴史を育んできた新疆ウイグル族自治区伊犁カザフ族自治州は、カザフスタン、ロシア、モンゴルと国境を接し、カザフ族をはじめとする47の少数民族が同居する民族のモザイクである。草原文化の発祥の地である伊犁草原は、雄大な大地に国内最大のラベンダーの里を抱え、また一大酪農基地となっているところからも、何となしに北海道のさわやかな大自然を想起させるところがある。

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この地区を中心として国内に125万人が居住するカザフ族は、移動式住居に住まいながら主に牧畜業を営み、イスラム教を信仰する遊牧民族。隣接するカザフスタンに大多数が住んでいる。「カザフ」という呼称の意味するところは、「戦士」「自由人」「逃避者」など諸説ある。

中国北部のツングース文化から漢民族の文化、遠くロシアやウクライナの文化まで吸収して形成されたとされる彼らの文化は分厚い。口頭で伝えられる神話や伝説、叙事詩、恋愛詩、ことわざまで実に多彩な文学を発展させてきた。ほかに、じゅうたんをはじめとする豊富なウール製品は工芸品として高い評価がなされている。また、歌や踊りに秀で、熱烈なパフォーマンスで客人をもてなすのが彼らの慣わしである。果てしない草原とカザフ族の熱情が、訪れる旅人をやさしく受け入れてくれるだろう。本記事は、全8回シリーズの第7回。(翻訳・編集/愛玉)

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