病気の娘のため盗みを働いた母親、心が痛む子供の日の贈り物―中国

人民網日本語版    2016年6月3日(金) 20時20分

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5月31日夜、南京市玄武区の警察が1人の窃盗犯を捕まえた。警察はこの犯人女性の取り調べを行い、彼女の持ち物から、盗まれた少量の雑穀、鶏もも肉1本を発見したほか、腰のあたりからは子供向けの本1冊も見つけた。

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5月31日夜、南京市玄武区の警察が1人の窃盗犯を捕まえた。警察はこの犯人女性の取り調べを行い、彼女の持ち物から、盗まれた少量の雑穀、鶏もも肉1本を発見したほか、腰のあたりからは子供向けの本1冊も見つけた。現代快報が伝えた。

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警察の取り調べに対し、犯人は劉と名乗り、双子の女の子の母となったが、娘2人とも腎臓に問題があり、今は2人のうち病状が重い方の娘1人を連れて南京総病院で治療させていること、入院するお金がないため、昼間は病院で娘に点滴を受けさせ、夜は2平方メートルほどの部屋を借りて住んでいることなどを供述した。また、腎臓に問題があるため、子供は雑穀を食べなければならず、娘のためにスーパーで雑穀と鶏もも肉1本を盗んでしまったと答えた。取り調べた警官は「なぜ鶏もも肉を1本だけ盗んだのか?」ととても疑わしく思ったという。それに対し、犯人の女性は「これは娘のために盗んだもので私が食べるためではない」と答え、盗んだ子供向けの本も「国際子供の日(6月1日)」の娘へのプレゼントにするつもりだったと答えた。

彼女は娘2人とも病気のため、経済的に非常に苦しく、夫は耐えきれずに家出したきり戻ってこないと言い、彼女が畑を耕すことでこの家を支えており、それ以外の収入はないという。

彼女の話を聞いた警官は「これは私が出会った中で最も心を打たれた窃盗犯だ」と言い、このことを微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」で配信し、子供に募金と寄付を募ったという。1日午前9時に警官を取材したところ、彼はちょうどこの犯人の女性と娘に会いに病院を訪れていた。警官は「モーメンツに配信したところ、とても多くの人が募金してくれて、すでに数千元の募金が集まった。今もたくさんの人が私宛に募金を送ってくれているが、まだ確認しきれていないほどだ」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/TG)

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