中国人にとって車は人生の重要なステータス、交通渋滞費の徴収に猛反発、提案者を「遺影」に―英メディア

Record China    2016年6月21日(火) 7時50分

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18日、中国人は車が好きだが、車を運転するのに費用を余計に支払うのは望まないようだ。

2016年6月18日、中国人は車が好きだが、車を運転するのに費用を余計に支払うのは望まないようだ。環球時報が伝えた。

英エコノミスト誌によると、北京交通大学の教授が北京市で渋滞解消のため1日当たり20〜50元(約320〜800円)の「交通渋滞費」を徴収すべきだと提言したところ、その教授の写真が黒い枠と白い花で囲われた遺影のように加工され、ネット上に拡散した。

都市部在住の中国人の多くは「自家用車は経済力や社会的地位を示すステータス」と考えており、車を運転するのを規制するような施策に対して、強い反発を覚える人は少なくないという。先進諸国と比べると、中国では自家用車を所有する人は高収入層に偏っており、規制はこれから車を購入しようとする中産階層が対象となるケースが多い。

しかし、中国の各都市とも現在のように無数の自家用車が走るようには都市計画がされていないことから、いずれも激しい渋滞が慢性化している。2009年から北京や広州では渋滞解消と大気汚染への対策を目的に、たびたび「交通渋滞費」の徴収が導入されようとしたが、ネット上ではこうした動きに強く反発する意見が書き込まれている。

交通渋滞費の徴収は公共交通機関の利用を促すためでもある。北京市は交通システムの改善に力を入れ、地下鉄も18路線と大幅に拡充したものの、需要を満たすには至っておらず、渋滞費の徴収は事実上単に自家用車の利用や購入を抑制するだけのものになってしまうと指摘されている。(翻訳・編集/岡田)

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