中国市場で引く手あまた!?企業の売り上げを激増させる「網紅」とは?―韓国紙

Record China    2016年7月10日(日) 16時40分

拡大

4日、韓国紙・朝鮮日報によると、中国の「網紅」が宣伝したことによって、韓国化粧品の中国市場での売り上げが激増しているという。資料写真。

2016年7月4日、韓国紙・朝鮮日報によると、中国の「網紅」の宣伝によって、韓国化粧品の中国市場での売り上げが激増しているという。

「網紅」とは、「ネットの人気者」という意味。自分の特技や特徴、行動によってネットユーザーから支持を集める人を指す。「網紅」の8割は容姿が美しい女性だと言われており、ネットのライブ配信を通じて有名になることが多い。一般的にSNSで50万人以上のファンがいる人をこう呼ぶようだ。

「網紅」の1人で、昨年10月から「Papiちゃん」の名前で活動している女性は、中国版ツイッターのフォロワー数がすでに1600万人に達している。彼女が配信する「女性の化粧」「恋人との別れ方」といった日常生活をテーマとした動画は、毎回の視聴回数が1000万回以上に達し、少なくとも50万以上の“いいね”を集める。彼女は今年3月、中国企業と1200万元(約1億9000万円)のスポンサー契約を結び、その広告収入は4月の時点ですでに2200万元(約3億5000万円)に上っているという。

今年4月には中国で「網紅経済研究院」なる機関が誕生した。同研究院によると、中国の「網紅」はすでに100万人を超えており、市場規模は1000億元(約1兆6000億円)に達するとみられている。また、中国の市場調査会社によると、「網紅」の24%が企業と契約を結んで経済活動を行っているという。北京や上海などには、「網紅学院」や「網紅MBA」まで登場しているそうだ。

こうした存在に目を付けたのが韓国企業だ。アモーレパシフィックのヘアケアブランド「呂」は、中国の10人の「網紅」に同社のサービスを提供。「網紅」がイベントに出席したり、SNSで宣伝したりすることによって、2カ月後には中国での月間売上高を更新する1300万元(約2億1000万円)を売り上げた。「呂」の関係者は、「売り上げの激増を目にして、うわさに聞いていたその効果を実感した。今後さらに“スター級”の網紅を起用することを考えている」と明かした。

現代百貨店や新世界百貨店も「網紅」を招いたイベントを行うなどして、売り上げを伸ばしているという。韓国崇実大学のアン教授は、「現時点で、中国の消費者は『網紅』の評価に信頼を寄せている。韓国企業は彼らを利用する方法を積極的に模索すべきだ」としている。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

在中、在韓日本人の情報大募集!
あなたが知っている中国や韓国で奮闘中の日本人をご紹介ください!ご連絡はこちらまで

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携