Record China 2008年1月9日(水) 14時55分
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1月7日、中国本土、香港、マカオなど約30人の専門学者が『本草綱目』を再編集する。漢方薬の処方や薬種の整理を行った既存の『本草綱目』とは別に、科学という視点から『本草綱目』をどう分析していくかに注目。写真は『本草綱目』の写し。
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2008年1月7日、「香港文匯報」の報道によると、中国の薬学書『本草綱目』を科学者グループが再編集することになった。「本草物質組計画」と題されたこの計画は、中国本土、香港、マカオなど約30人の専門学者で組織されたグループにより行われる。今後5年間で、『本草綱目』に記載されている約500種類の漢方薬の薬理を、化学的な方法を用いて徹底的に分析するという。
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中医薬学会連合会副主任兼秘書長の李振吉(リー・ジェンジー)氏によると、「過去に中華人民共和国国家中医薬管理局は、20年という歳月を費やして『本草綱目』、『神農本草経』等の古代医学書に記載されている漢方薬の処方や薬種の整理を行い、1999年に『中華本草』を出版した。それから8年、今度は現代科学の視点から漢方薬を研究していく必要がある」と語った。
漢方薬は中国の貴重な文化遺産だが、薬としての効果は未だ解明されておらず、国際医学界からもあまり受け入れられていないのが現状だ。多くの専門家は、現代科学の理論や研究方法で、漢方薬の仕組みや機能を分析することにより、国際医学界からも支持を得ることができるだろうと見ている。(翻訳・編集/FK)
【本草綱目】明の萬暦24年(1596)頃に、現在の湖北省の医者李時珍が著した本草書。本草とは、中国および日本の伝統的な薬物学、あるいは和漢薬やそれを記した書物のこと。
【神農本草経】中国最古の薬物学(本草学)書といわれており、個々の生薬の薬効について述べている。
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