Record China 2008年1月10日(木) 0時50分
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北京市で、強盗犯が自ら警察に通報し、奪った現金を返却するという事件があった。ネット上では、反省しているのに懲役10年は重すぎると、同情の声も。資料写真。
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2008年1月8日、「法制周報」は、生活苦から犯罪に手を染めたものの、良心がとがめて盗んだ現金を返却し、自ら警察に通報した張正(ジャン・ジョン)さんの案件を紹介した。張さんは懲役10年と罰金2万元(約30万円)の刑に処せられたが、ネット上では多くの同情の声が上がっている。
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07年8月21日、夫婦そろって失業中なのに加え、子供の大学入学と、お金に困った張さんは、強盗を働いた。電話工事を装ってある家に侵入し、刃物で脅して女性とその父親を縛り上げ、現金4000元(約6万円)と給料カードを奪って逃げた。
しかし、すぐに後悔した張さんは、警察に電話して犯罪を告白、奪った現金をこっそり返却した。その後、何度か場所を換えながら警察に電話し続け、自首を勧められた張さんだったが、最後まで自首する勇気がでなかった。電話から居場所を割り出した警察により、張さんは逮捕され、懲役10年と罰金2万元(約30万円)の刑に処せられた。
その後、この判決結果に対しネット上で議論が持ち上がった。奪ったお金は小額で、自ら通報し十分に後悔しているのに、10年の刑は重過ぎるというのが大多数の意見だ。
だが、専門家によると、警察に電話で罪を告白しただけでは自首に当たらないという。また、刃物で脅して縛り上げるという暴力行為は残忍で、懲役10年は妥当であるという。とはいえ、罪を犯した後、すぐに後悔してお金を返し警察に電話した行為については、情状酌量の余地があるという弁護士の意見もある。(翻訳・編集/高橋)
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