「白色公害」をなくせ!レジ袋廃止から5年―雲南省麗江市

Record China    2008年1月18日(金) 22時7分

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17日、中国南部の雲南省麗江市で5年前からレジ袋を撤廃し世界遺産を守る取り組みが紹介された。おりしも中国は今年6月から、全国で一斉にレジ袋の無料配布が禁止される。写真は他都市の「白色公害」(ビニール公害)の様子。

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2008年1月17日、中国南部の雲南省麗江市で5年前からレジ袋を撤廃し世界遺産を守る取り組みが紹介された。おりしも中国は今年6月から、全国で一斉にレジ袋の無料配布が禁止される。広州の「大洋ネット」が報じた。

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少数民族の里として知られる麗江市は古くからナシ(納西)族の王朝として栄え、現存する「古城区」は世界遺産として登録されている。住民の多くはナシ族で、漢民族より多いという。

その古城区では早くも5年前から本格的な「レジ袋撤廃」に取り組んできた。観光地として栄えるこの地区では、みやげ物屋を始め観光客も全て「エコバッグ」の使用が義務付けられている。この取り組みは03年7月からスタートし、わずか1か月で成功を収めたという。一体どんな荒技を用いたのだろうか?

遡ること03年7月1日、麗江古城の管理組合は突然、レジ袋を使用する全てのオーナーに対し「レジ袋撤廃」を通知した。猶予期間は10日間。「違反者は全て没収」という罰則も。その後7月10日から20日の間は市場を徹底調査。21日から31日は強制執行期間として、突然の開始にも関わらず一定の効果を得たという。観光客が違反したらガイドが罰を受ける。

被害を被ったのは「レジ袋製造工場」。この突然の取り組みが実施されてから、あっという間に倒産してしまった。また、レジ袋の在庫を大量に抱えることとなった大手スーパーも、相当な損害だったという。

ともあれ全国に先駆けたこの画期的な取り組みのおかげで、風光明媚な街からは「白色公害」(ビニール公害)がほぼ解消されたということだ。(翻訳・編集/NN)

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