Record China 2008年1月21日(月) 23時15分
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2008年1月、中国の新華社は、中国南部での水不足問題について詳細な現地ルポを報道。従来、水資源に恵まれていると考えられてきた南方でも事態が深刻化していることを伝え、警鐘を鳴らすのが狙いと見られる。写真は昨年末の湖北省宜昌市の長江。
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湖南省洪水・干ばつ対策指揮部弁公室は、2007年は増水期にあたる9月30日から12月5日でも省内の平均降水量はわずか26mmにとどまり、近年同期比で84%も減少したと発表。この影響で湘江(長江を形成する主要支流の1つ)では上流、下流とも水位は最低を記録した。
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湘江の下流にある長沙市で、記者がタクシーの運転手にインタビューしたところ、「ある住宅地区では、日中でも数日おきに断水する」とコメントし、その場に居合わせた湖南省気象科学研究所の陸魁東(ルー・クイドン)氏も大きくうなずいて運転手の話を否定しなかったという。
浄水場にも水不足の影響が出ており、特に1960〜70年代に建てられた古いタイプでは操業に困難が生じている。関係者は、「長沙市の浄水場が1日に供給できる給水能力は、昔の7万tから3万tにまで減少した」と語る。
湖南省中南部に位置する邵陽(シャオヤン)では、村にある井戸はすでに枯れ、村民は遠くの村まで水を汲みに行かなければならないという。また邵陽県黄荊村では、ひとつの井戸を村民2グループが順番を決めて共用しているため、井戸の使用日数は3日に1回、1世帯につき水がめ1瓶に制限されている。最近では、生命線であるこの井戸も枯れてしまい、村民は1km離れた所まで水を汲みに行かなければならなくなった。
湖南省洪水・干ばつ対策指揮部弁公室が発表したデータによると、中国全土には干ばつにより給水が困難な村民集団が約4500グループ、延べ8万3000人に上り、4万頭近い大型の家畜が飲料水不足に直面しているという。(翻訳・編集/FK)
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