人民網日本語版 2016年10月23日(日) 15時30分
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世界保健機関の最新の「世界保健報告」によると、医療水準や医療サービスの受けやすさ、薬の費用負担の公平性など、さまざまな分野において、日本は高水準で、「世界で最も医療環境が整っている国」と称されている。
世界保健機関(WHO)の最新の「世界保健報告」によると、医療水準や医療サービスの受けやすさ、薬の費用負担の公平性など、さまざまな分野において、日本は高水準で、「世界で最も医療環境が整っている国」と称されている。生命時報が伝えた。
■病院の大きさにかかわらず同じ医療水準
日本の病院は大きく分けて4種類ある。体調を崩した際、大抵まず行くのが各コミュニティーにある診療所。そこで見てもらってもよくならない場合、その病院で紹介状を書いてもらい、専門病院で治療を受ける。もし、深刻な病状の場合、大型総合病院に行って治療を受ける。それに加えて、対応人数が20〜50人のクリニックもあり、あまり待たずに診察してもらえるため、患者にとっては便利な存在だ。
2002年、厚生労働省は国民の健康維持と現代病予防を目的として「健康増進法」を制定した。その中でも重要なのは、国民のためにバランスの取れた医療環境を構築することだ。そのため、日本では、各種専門病院が各都市の各地域にあり、患者が受診のために遠くまで出かけなくて済むようになっている。
上記の4種類の医療機関の医療の質を同レベルにするために、日本の政府はクリニックに対する定期検査を重視し、その経営範囲や医療水準、医師の資質、最新設備の導入などを厳しくチェックしている。
■効率のよい診察
診察の效率を保つため、医師は通常、看護師3〜5人の助けを得る。患者が来ると、看護師が医師の指示に従って、採血を行ったり、血圧を測ったり、問診をしたり、身体検査をしたりする。また、大抵、診察室の隣で各種検査を受けることができるため、受診時間の短縮にもつながっている。検査の結果が出ると、看護師はそれを医師に見せると同時に、所見を伝え、患者の病状について意見を交換する。その後、医師が患者に病状を伝え、処方箋を出す。その後、看護師は処方箋を見せて、患者に薬の服用の仕方などを詳しく伝える。このようにすることで、患者は15-20分で受診を終え、薬をもらって帰途に就くことができる。中国のように、患者が検査結果を自分で持って、医師のもとに戻って来て、他の患者の受診を妨げるような状況は見られないのだ。
■病院と薬局が別々、必要な分だけ処方
欧米諸国と同じく、日本の病院には通常、薬局がない。薬局があるのは、200人以上の患者を収容できる総合病院ぐらいだ。その理由は、日本では薬品は全て政府が統一して管理しているからで、どこの薬局で買っても、同じ薬ならほぼ同じ値段だ。
患者が医師が出した処方箋を持って薬局に来ると、薬剤師が医師の指示に基づいて、必要な分だけ薬を準備してくれる。例えば、一箱30個入っている薬であっても、医師が20個と指示していれば、薬剤師は20個だけ取り出し、服用方法が書かれた袋に入れて渡してくれる。また、薬のお金を払った後、薬剤師が別室で、服薬指導をしっかりと行ってくれる。
このような整った医療条件があるため、日本人の生活の質は非常に高く、世界一の長寿国となっている。2015年のWHOの「世界保健統計」によると、14年の日本人の平均寿命は女性86.83歳、男性80.50歳で、ともに過去最高を更新した。日本は20年連続で世界一の長寿国の地位を維持している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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